美術修復家(美術修復員)
美術品修復家は歴史的な遺物や貴重な美術品などのいわゆる重要文化財を後世に
残すために補修をするのが仕事で、文化を次の世代に伝える重要な役割を担います。
美術品など古いものでは数千年前のものが現在にも残っていますが、修復作業は
こうした年月による劣化を対象とするばかりでなく、むしろ自然災害や事故などで
損傷を受けた美術品をも対象にすることのほうが圧倒的に多いといいます。
美術品修復家の多くは会社組織の工房を経営もしくはそこに勤務しています。
仕事は重要な美術品ともなると文化庁や地方自治体、博物館などから直々に
依頼され修復します。
また美術品修復家のなかには国宝修理装こう師連盟に加盟している認定技術者が
おり、国宝や重要文化財クラスの修理、修復はこの認定技術者に任されます。
日本の場合四季の変化がはっきりしている分、温度や湿度の変化により、美術品
の劣化、欠損、汚れが出やすいため定期的な修復作業が必要となります。
美術品修理は慎重・適切に行わないと逆に作品を傷め、寿命を縮めることになり、
修復作業には、地道な職人的要素が必要で薬品の知識や最先端技術、そして
経験がモノをいいます。
美術修復家になるには、すでに活躍している美術修復家に弟子入りしたり、美大で
保存修復課程などで学びます。
東京芸術大学では、大学院の美術品補修の技術を専門とする文化財保存学専攻の
研究分野で保存修復学を学ぶことができます。(東京芸大学大学院のみにある課程)
工房に入っても先輩補修員について修業しなくてはならず、仕事が任されるには
10年はかかるといわれます。
関連団体:国宝修理装こう師連盟
住所:〒604-8187
京都市中京区東洞院通御池下る笹屋町445番地 日宝烏丸ビル8F2号
TEL: 075-211-2609